沢筋を登っていくとき、右に左に沢を渡り返します
普通は飛び石伝いで、川から飛び出している岩の上をぴょんぴょんと飛び移っていくのですが、そういった飛び石がないところでは仕方なく川の中をジャブジャブ歩いて対岸へ渡ります。

このことを渡渉と言います。
渡渉は夏場は気持ちの良いことですが。

間違った渡渉の仕方=靴を脱いだりサンダルに履き替えたりして渡る事は危険です。靴のまま歩くことです。当然靴の中に水が入ってしまいますので、対岸で靴を脱ぎ水を出しましょう。

渡渉は水流の出来るだけ弱いところを、上手に向かって渡ります。
水流がきつく膝より深くなると、人間の浮力によって踏ん張りがきかず、足をすくわれます。
肩を組んで渡ったり、ロープを渡したりいろいろな方法はありますが、私たちはそんなところは避けることです。

間違った表現=よく勘違いされるのは、沢を渡る行為自体を渡渉と呼ぶ人が意外に多いことです。数度の渡渉と山行き記録でアップされている方の同じルートを辿った時、飛んでも渡れる沢筋の事や、飛び石で渡れることが多くあります。これは、ただ単に沢を渡ることで渡渉ではありません。定義はありませんが渡渉をしたという事であれば、沢をせめてくるぶし以上の水が来た場合にしてもらうとよろしいかと思います。

投稿者

yamatano

1958年(昭和33年)生まれ 近畿の山々2,000m以下の低山のあらゆる尾根や谷からアプローチする山登りをしています。六甲山は250回以上、金剛山は400回以上、大峰、台高、鈴鹿の山々を主体に、登るブッシュハイカーです。