皮の登山靴を探しローバに決めていましたが、キャラバンから出ていることを知り次の点で購入を決めました。
購入の決め手
・昔から軽登山靴ではお世話にならなかった人がいないぐらいの有名ブランド。
・国産の登山靴は、なんといっても日本人の足になじみやすそう。
・修理も国産メーカーだと出しやすい。
そしてメーカーのHPを調べました
GKシリーズのトレッキング・ラインを代表する最上位モデル。
2.0mm厚のヌバックレザーとハードフレームにより、重い荷物を背負った夏山縦走にも適した耐性・耐久性を実現しました。ライニングはクッション性のある【ゴアテックス・メンブレン】。ラストは、足先のフィット感やかかとのホールド感に優れたアドバンスラストを採用。悪路でもしっかり足を守る安定感にこだわり、縦走トレッキングにも自信をもっておすすめできる一足に仕上げました。D環はマットなチタンカラーとし、サイドにGRANDKINGの刻印を入れてシックにデザイン。履き口には上質な柔らかい本革を使用しており、メンテナンスをしながら長く履き込むことで足に馴染み、愛着が深まっていくオー ルレザーシューズならではの魅力もお楽しみいただけます。(キャラバン公式HPより)
カラー/サイズ | 440ブラウン/22.5-29.0・30.0㎝ 670ネイビー/22.5-29.0・30.0㎝ |
---|---|
重量 | 約705g(26.0㎝片足標準) |
ワイズ | 3E(アドバンス ラスト/ウェッジトゥ) |
素材 | アッパー : 2.0mmヌバックレザー(ラウンドラバー補強) ライニング: ゴアテックス・メンブレン ソール : ヴィブラムTSAVO(ミッドソール:EVA) フレックス: ハードフレーム(EVAラミネート) インソール: 高通気アーチインソール |
付属品 | ハーフインソール |
そして購入
購入に当たって、メンテナンスが出しやすいように近くでの販売代理店がないかどうかを調べたところ、コージツ山荘で取り扱っていることを知り、早速取り寄せていただきました。
手に取って気に入った点
昔に履いていた皮の登山靴は、皮が固い。とにかく重い。日本人の足型に合わない。
でしたが、
キャラバンのGK85は皮がしなやか。軽い。日本人の足にばっちり。
ソールもビブラムで張替が聞くと店員さんの言葉。
ビブラムについては、昔の登山靴で慣れ親しんだ靴底です。
なかなか ちびらないし耐久性は定評でしたが、濡れたツルっとした岩や、苔には弱いというイメージがありましたが、その時から数十年、改良もされているだろうと思う事にしました。ビブラムのメガグリップソールはグリップ力がすごくいいと聞きますが、これはノーマルのビブラム底です。
購入を決定し早速自宅でワックスを3回塗り込みました。
皮登山靴 購入後は必ずワックスを!
川の登山靴を購入したばかりは、起毛されていてざらざらした艶消しのバックスキンのように見えます。このまま履いても登山は出来ますが、長持ちをさせるためには、保革油を塗り込んでください。
一般的な方法
登山靴のひもをすべて外し、レザーワックスを塗り込みます。最初はカサカサですので指で塗り込んでもいいと思います。しみ込んでしまってワックスは伸びません。結構量を使います。塗り込んだら軽くウエスでふき取り、1日放置。2回目の塗り込みを行います。1回目よりもしみ込む度合いは少なくなりますが、どんどん吸収するに任せて塗ります。そして1日放置。3度目の塗に入ります。3度の塗り込みが終了すると、ブラシで磨いて終了です。
私の場合はこの程度です。完璧を求める場合は色々動画配信されているので、参考になさってください。一応私が購入したものを貼っておきます。
1回目の試運転ハイキング
近郊の山を10kmほど歩きました。
履き心地はいい感じです。皮も硬くないので足に馴染んでいます。
途中何度かの締め直しをしました。
https://yamap.com/activities/16489784
2回目の登山
今回は10km程度の急坂や木の根のある本格的な山行きを行いました。
奈良県で最も山深い大峰山の弥山。バリエーションルートを登りました。
https://yamap.com/activities/16572969
2回の登山を終えての状況
問題点1)フックの強度に難点を感じました。
帰ってみると左足の足の甲の一番上のフックが早くもぐにゃりと開いてしまっています。
最初からフックが貧弱に見え、大丈夫かなっと思っていました。昔の山靴のフックを想像すると手でも曲がりそうな薄いフックです。今時そんなことは開発時点で考慮されてはいるだろうと思っていましたが、案の定ひん曲がり。フックにかけて紐にテンションをかけたから曲がったのかもしれませんが、こんなやわなものでいいのかなあと疑問に感じる次第です。
宣伝文句にも夏山の縦走にも耐えうる靴と書いてあるので、もう少し強度のあるものにしていただきたいですね。
問題点2)ビブラムソールの欠点・昔も今も !
ビブラムソールは昔から4足ほど履き替えた経験があります。当時30年ほど前はビブラム最強といった定番ソールでした。履いても履いても擦り減らず、グリップも良好で、ビブラムは山靴のソールの代名詞でした。しかし、濡れたツルっとした岩や苔の付いた岩などは良く滑りました。その後は、他のソールがいろいろ出てきましたが、現在においてもビブラム底は結構出回っています。特にキャラバンはビブラムを採用しているようですね。
さて、改良されたのかなと、ツルツルの沢の岩に乗ってみたら、見事に滑りました。
グリップゼロ。濡れた苔もグリップ力はありません。ウレタン底の方がよく効きそうな印象を持ちました。これは欠点かもしれません。
一方、土やごつごつした岩肌はビブラムの本領を発揮しました。特に急斜面のザレバなどはグリップ力抜群です。また、半分凍った雪への蹴り込みでつま先のみ雪面に刺さった状態でも安心感がありました。いろんなシチュエーションでの下りは、さすがビブラムといったところです。
総合点としては、5点中4といったところでしょうか。
ビブラムの苦手とするところは慎重にいけば問題はないと思います。それよりもビブラムならではの、確実なグリップ感覚は昔と変わっていないと思いました。