鎖場やロープや梯子、急斜面などの心得
 
鎖やロープは経年劣化を伴います。
鎖は破損したり取り付け部がグラグラであったりが考えられます。
ロープは紫外線により劣化していたり、長年の劣化で千切れることもあります。
梯子も安心が出来ません。特に木の梯子は木自体が腐って釘が抜けかかったものや、抜けているものなどがあります。

 これらの物は、いきなり取り付くのではなく、まずは状態の観察をして大丈夫そうかという感覚が必要です。そしてロープや鎖は一度体重をかけてみることも必要です。
 登るときは、全体重をこれらに掛けることなく3点確保を行いながら鎖をあくまで補助として使います。例えば、スラブ状(1枚岩)にかかっている鎖などは、体重をかけなければ登れませんので、慎重に抜けないか調査したうえで登ります。
 スリップして滑落が不安な鎖場は、スリングとカラビナで確保しながら登ると良いでしょう。

 また、こういった場所ではつながって歩かないようにしましょう。万一上の人が石を落とすことや、滑って滑落した場合の巻き添え事故を考えて間をあけて登りましょう。

投稿者

yamatano

1958年(昭和33年)生まれ 近畿の山々2,000m以下の低山のあらゆる尾根や谷からアプローチする山登りをしています。六甲山は250回以上、金剛山は400回以上、大峰、台高、鈴鹿の山々を主体に、登るブッシュハイカーです。