GPS

 最低3基のGPS衛星を受信することで現在位置が即座にわかる夢のシステム。
 もともとは軍事目的のシステム。現在では、民謡で広く用いられています。
 大変便利。私ももちろん使っています。でも、ひねくれ者の私は絶対的には信用していません。
 航空機の操縦士であったころも、すでにGPSアプローチが実用化され滑走路上のどこに自分がいるのかもディスプレイで表示されるし、自動車のカーナビも安全実績のある中ではありますが、もとを正せばGPSは軍事用がメインです。当然、世界情勢が不安定になってくるとGPSを打ち上げ運用している国は、民間用に提供するGPSの精度を意図的に下げます。そうでないと、敵国のGPS情報を利用してミサイルをピンポイントで撃てるわけですからね。という事は、正確な位置が計測できなくなるのです。それを補うために、車や飛行機では、基準局を地上に設けてその誤差を補正して精度を上げています。では登山用に使うGPSは、スマホの場合は携帯のつながる範囲では、ある程度の精度補正はされていますが、つながらないエリアは精度が保証されなくなります。私のように、一般ルートから外れるような登山スタイルではその信頼性が疑問となります。小さな支尾根程度は平気で誤表示されるし、進む方向もふらつきがあります。ですから、登山者がGPSで歩いている姿を見ると、間違えそうな場所ではGPS片手にうろうろするのです。その証拠に、便利なヤマレコさんの登山者軌跡を見ると一本線では出ていませんよね。これは、精度の問題なのです。
そういった訳で、有名なハイキングコースを歩く以外は紙の地図も持っていきます。

投稿者

yamatano

1958年(昭和33年)生まれ 近畿の山々2,000m以下の低山のあらゆる尾根や谷からアプローチする山登りをしています。六甲山は250回以上、金剛山は400回以上、大峰、台高、鈴鹿の山々を主体に、登るブッシュハイカーです。