楽しい山登りのお守りに。

道迷い、ケガ、病気、万が一のときに救助信号となる手持ち式の発煙筒です。手持ち式だから、風向きや周囲の状況を見ながら発煙場所を調整できる!軽く、小さく、持ち歩きやすい発煙筒が、いざというときのSOSに役立ちます。(メーカーパンフレットから転載)

登山歴50年以上でヘリコプター操縦士の私

 縁あって細谷火工株式会社さんが開発したPOKKEMのテストに参加させていただく機会に恵まれました。
 その時の状況をお話しします。今回はヘリコプターで捜索することを前提に、捜索活動の状況をシミュレーションして効果をみること。テスト日は紅葉で木々が色付きはじめている山。

 赤い煙がどの程度見えるのか興味もありました。寒気が入って北西の風。結構乱気流があり気象条件としてはあまりよくありませんが、実際に捜索することを考えると検証には良いかもしれません。

 現場では、発煙筒の煙がまっすぐ昇り気流に取り込まれると、やがて空気中に溶け込んでいきます。
500m程離れた所から、はっきり視認できました。

 尾根筋の見晴らしの良いところ、広葉樹林の中など数か所で実験した結果、視認性は良く紅葉の中でも揺らぐ煙はすぐに見つけることが出来ました。テストの結果は満足のいくものでした。

 発煙筒の長所短所を知ったうえで使えば相当威力があるという感触を得たと同時に、発煙筒は万能ではないという事も理解できました。短所があるという事。

 短所を知って適切に使えば相当効果があると思います。通常では見つからない場合でも発煙筒のお陰で発見されるならメリットは大きいです。

短所は?

発煙時間が70秒程度であること。

霧の中では使っても効果がないこと。

密林帯の中からでは煙が樹上に上がりにくい点。

一発勝負であること。

 ヘリや地上からの救助隊に見つけてもらう手段としては、捜索側から確実に視認してもらえるように発煙時期を十分検討し、焦って使用しないことに尽きると思います。

 例えば、ヘリで捜索していても広大な山の中では、人の姿を見つけることが相当困難であることを認識してください。その中で、発煙筒、や反射するものなどあらゆるものを駆使して居場所を見つけてもらうことが肝心です。

 ヘリが近づいて来たことが確実になった時に、初めて発煙筒を焚くことです。

 これを知ったうえで操作すると発見確立がぐっと上がると思います。

登山者用発煙筒とは

 一般的に発煙筒については知っているようで知らないですよね。私は高速道路を走っている時に見かける、車用のものしか知りませんでした。それは煙というよりも赤い炎が出ていることを思い出します。登山用のものは、着火しても炎は無く煙がもくもく。山火事の心配も無いそうです。

(細谷火工株式会社さんのHPから転載)

重さは40g。 全長120mm直径23mm 非常にコンパクトで一般登山には苦にならないサイズ。

煙の持続時間は70秒赤色。

防水ではない。

※ 使用期限は2年で機内持ち込みは不可。

使い道として

・滑落などで怪我をして身動きが取れないとき

・道に迷ってしまったとき

・同行者の体調不良などで助けを求めたい時

などでしょう

購入は?

 今のところ販売ルートは少なく、メーカー直販か、モンベル等から入手できます。

 中上級登山者、高齢登山者、グループ登山のリーダーは、お守りと思って持っておく価値はあると思います。

POKKEMの紹介動画 メーカー細谷火工株式会社

Youtuber かほの登山日記さんの紹介動画

投稿者

yamatano

1958年(昭和33年)生まれ 近畿の山々2,000m以下の低山のあらゆる尾根や谷からアプローチする山登りをしています。六甲山は250回以上、金剛山は400回以上、大峰、台高、鈴鹿の山々を主体に、登るブッシュハイカーです。

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